米国における2024年の系統用エネルギー貯蔵設備の新規導入量が単年だけで10GWを超えると予測されている。
米国で再生可能エネルギーの導入を支援しているアメリカン・クリーン・パワー協会(The American Clean Power Association=ACP)とコンサルティング会社の英ウッドマッケンジーが共同で出版した、米エネルギー貯蔵市場に関する最新レポート「米国エネルギー貯蔵モニター2024年第4四半期」によると、2024年第3四半期(7~9月)、米国では連系出力3.8GW、容量9.9GWhのエネルギー貯蔵設備が新設された。
この連系出力における設置容量は、2023年の同四半期と比較して80%増、そして容量では60%増となった。
同レポートでは、米国のエネルギー貯蔵設備の新設市場を、系統用(発電事業用)、非住宅用(コミュニティ、商業と産業)、そして住宅用の3つのセグメントに分けて分析している。
2024年第3四半期には、連系出力3.431GW(3431MW)、容量9.188GWh(9188MWh)の系統用エネルギー貯蔵設備が導入され、第3四半期の設置容量として過去最高となった。つまり、連系出力と容量共に系統用がエネルギー貯蔵設備市場の90%以上を占めた。
ちなみに、同四半期の非住宅用市場は、連系出力29MW、容量73MWh、そして住宅用は、連系出力346MW、容量645MWhとなっている。